管理組合の皆様へ
マンションなどの集合住宅は、建物および敷地などの共有部を維持管理するために大変な努力をされております。弊社は創業以来マンション管理会社・管理組合の皆様のお役に立つことは何かを常に考え、事業を行っております。
集合住宅であるマンションにおいて、建物の維持管理には経験が必要です。共同生活を営む区分所有者様のご要望やお感じになることは様々です。建物や敷地(外構)の不具合など、早期に対応しなくてはならないことが起きることがございます。その際に管理組合の理事会役員は、その不具合に対応しなくてはなりません。
そこで、管理会社や管理組合様の要望に対して機敏に対応するのが弊社の役割と思っております。それには、管理会社と連携した日常点検や長期修繕計画の作成が大切と考えております。
長期修繕計画とは
修繕工事と言っても、屋上、外壁、共用廊下等は共用部分にある為、住民の皆様のご意見を反映させながら行うことになります。
定期的な修繕工事が必要だと分かっていても、目で見ただけでは修繕工事が必要な時期 なのかどうか分からないのが現実だと思います。ましてや、日々点検するという訳にもいきません。
建物は、竣工後数年で劣化が目に見えてくる訳ではないので、鉄部塗装工事は5年~6年目毎とか、屋上防水の改修は11年目など、20年30年先まで見据えた計画を立て、各部位ごとにいつ、どの部分の修繕工事が必要かという計画に沿 って修繕工事を行っていく必要があります。
この計画が“長期修繕計画”と呼ばれるもので、適正なマンション運営には欠かせないものです。この中で大切なものが、長期に渡っての修繕工事実施計画とその際必要になってくる工事費用の概算なのです。
現在、月々積み立てている修繕積立金は、この修繕工事を実施する時に使われるものです。しかし、修繕積立金が不足していると、どんなに必要な工事が発生しても修繕工事を行う事ができません。
長期修繕計画とは、必要な工事の時に資金不足にならない為に、今から積み立てておく根拠となるものなのです。
ただし、一度決めた長期修繕計画は絶対のものではありません。10年後、20年後、30年後までの工事を計画するものですから、その間材料や修繕工事工法の進歩、建物部位の劣化状況、修繕工事費の変化などが十分考えられます。
つまり、修繕工事の計画時期が近づいて来たら、本当に修繕工事が必要かという事を含め、見直しをする事が大事だと考えます。
長期修繕計画の進め方
修繕計画は概ね以下のように進めて行きます。修繕工事が完了するまでは、全ての役員が同じ業務を行うとかなりの負担となりますので、管理組合において修繕委員会を立ち上げるのが最良の方法としてご提案いたします。